愛媛県内子町の小田地区とアメリカのシリコンバレーをつなげられないか―。旧小田町出身の九州大工学部3年、神岡美咲さん(22)=福岡市=の発案で、小田高校(内子町寺村)の生徒と現地の日本人を結ぶインターネット授業が15日、町文化交流センター「スバル」(同)で実現した。世界的企業が立地する地から革新の気風が吹き込んでくるようで、生徒は大きな刺激を受けていた。
 神岡さんは小田中学時代、内子町の姉妹都市、ドイツ・ローテンブルク市にホームステイし海外に興味を持った。今年、シリコンバレーでインターンシップ(就業体験)に参加し「どんどん新しいものが生まれている」と実感。内子町とシリコンバレーをつなげられないか町に提案し、NPO法人「シリコンバレー日本大学」とNTT西日本の協力を得て、授業が実現した。
 授業には小田高生21人が出席。同法人の桝本博之学長は「多様な国の人々が集まるので常識・非常識の境界の幅が広く、非常識なことをしても目立たない。だからイノベーション(革新)がどんどん生まれる」と説明。知識をつけて物事に挑戦する大切さを呼び掛けた。