精神障害への理解を深めるフォーラム「統合失調症を生きる―病とともに自分らしく」が9日、愛媛県松山市道後町2丁目のひめぎんホールで開かれた。市民ら約580人が参加し、専門医らの話を通してどう寄り添うかを考えた。
 統合失調症の症状について、徳島大精神医学分野の大森哲郎教授は、主な症状である陽性症状(妄想、幻覚)、陰性症状(意欲低下、自閉)に加え、記憶力、判断力の低下といった認知機能障害が「日常生活の暮らしにくさを感じる背景にある」と解説。愛媛大医学部精神科の上野修一教授は「薬物治療以外にも、リハビリテーションといった治療をすることで早く良くなることができる」と話した。