上手なお金のため方や守り方を考える「女性のためのマネーセミナー」(愛媛新聞社主催)が13日、愛媛県松山市大手町1丁目の同社であり、約50人がお金に関する基礎や老後資金などの金融知識について学んだ。
 ファイナンシャルプランナーの高瀬良子さん(53)が講演。「老後に必要なお金は自分でなんとかする時代。使う・増やす・守るお金の三つをうまく色分けして考えてほしい」とし、住宅ローンや保険の見直しなど無理せず支出を減らすことから始めようと呼び掛けた。
 お金をためるには、「収入-貯蓄=支出」の思考が大切と強調。増やすためのキーワードに「利率」「時間」「分散」を挙げ、長期運用で単利より複利を選ぶ利点や、商品の特徴を理解したバランスのよい運用のあり方などを説明した。
 「女性が一生に一度でもがんにかかる確立は約40%。治療後の生活も考えた安心感のためにがん保険は必要」と、万が一に備える重要性も指摘。自分がどんな保険に入っているか改めて確認するようアドバイスし「まずは自分の老後にいくら必要なのかが分かれば不安も減る。気付いたことから実行してみてほしい」と語った。