愛媛が死亡率で全国ワースト1位(2014年、年齢調整後)の肝がんの予防を目指す日本肝臓学会の市民公開講座が31日、松山市であり、愛媛大医学部の専門医らが肝がんを引き起こす可能性がある肝炎の治療方法などについて講演した。
同学部附属病院肝疾患診療相談センターによると、がんの中で肝がんの死亡率は高く、B型やC型肝炎ウイルスによる慢性肝炎から肝硬変、肝がんへ進行することが多い。
センター長の日浅陽一教授は、肝炎の早期発見にはウイルス検査が重要と説明。「職場などの健康診断で肝機能の項目があるが、肝炎ウイルスの感染とは関係ない。一生に一度でいいので、ウイルス検査を受けてほしい」と訴えた。