別子銅山の産業遺産が残る旧別子の自然に配慮したバイオトイレがこのほど、旧別子登山道沿いの「ダイヤモンド水広場」(愛媛県新居浜市別子)に完成した。
 既存トイレの老朽化に伴い、市が整備した。日浦登山口から徒歩約1時間にあるトイレ棟は約24平方メートルで、女性用と男女兼用の2基を備える。昨秋から試験運用し、今年3月16日から利用を始めている。凍結防止のため12月1日~3月15日は利用できない。
 便器の隣に設置した自転車のペダルを、前に20回以上、逆方向に10回以上こぎ、排せつ物とトイレットペーパー、おがくずをかき混ぜて微生物の働きで分解する。使用済みのおがくずは窒素やリン酸を含み、肥料として再利用できる。