通所者と住民、作陶15年 宇和島の就労支援所
愛媛県宇和島市和霊元町2丁目の就労継続支援B型事業所「八つ鹿工房和霊」(桑原秀樹施設長)が開いている一般市民を対象にした陶芸教室が、今年で15周年を迎えた。参加者と通所者が互いの作品について仲良く話し込む姿は、この工房ならではの光景になっている。
障害者の職業訓練などに取り組む事業所の活動や社会福祉への理解を深めてもらおうと、2001年にスタートした。毎月火、木、土曜日それぞれ3回ずつ計9回開催し、近隣住民ら約30人が参加している。初心者がほとんどで、講師を務める陶芸家の入山繁男さん(68)=鬼北町=とスタッフの手助けを受けながらマグカップや小皿、花瓶など思い思いに制作している。
3年前から通う同市長堀2丁目の介護福祉士の女性(64)は「自分で作るので愛着が湧く。いろんな人と接するのも楽しい」と魅力を語った。
毎年秋にメンバーの力作を集めた作陶展を開いている。月謝は月3000円。申し込み、問い合わせは八つ鹿工房和霊=電話0895(25)0725。