強い台風16号が、愛媛県内の公立中学校の体育大会に影響を与えている。中断やプログラムの縮小を余儀なくされたり、延期を繰り返したり。関係者からは「ここまで振り回されるのは珍しい」と嘆き節が漏れる。
 9月に実施するところは今年、11日と18日が多い。11日が晴天に恵まれたのに対し、18日は台風の接近で難しい判断を迫られた。
 今治市の近見は、1日遅れの19日の午前6時半に開催を決め、各家庭に連絡。開会式を始めようと全員が席に着いていたところ大雨が降りだしたため22日に延期した。19日実施の今治市日吉は、団体競技を優先して午後1時までに短縮し、大会を終えた。
 新居浜市の北と川東は19日にプログラムの一部を行った後に中断。19日にした松山市の高浜は、会場を体育館に移して全プログラムの3分の2を終え、残りは後日行う。
 延期を繰り返すのは松山市の勝山、道後、雄新、久米などだ。早期の実施を望む声がある一方、「どうせするのなら最高の状態でしたい」という意見も。学校によっては、当日の観戦やお弁当の準備などで段取りが必要な保護者を気遣う声も聞かれる。