第151回直木賞に愛媛県今治市出身の黒川博行さん(65)=大阪府=の「破門」が決まり一夜明けた18日、県内の書店では特設コーナーを作るなどの対応をした。
 今治市片山2丁目の明屋書店今治本店は、レジ近くの目立つ場所に黒川さんの著書コーナーを設けた。朝から次々と受賞作が売れ、ファンという女性が一度に数冊買い求める姿も見られた。
 小野真也店長(40)は「今治などを舞台にした小説『村上海賊の娘』の本屋大賞受賞に続くうれしい知らせで、風が吹いていると感じる」と話す。
 松山市千舟町5丁目のジュンク堂書店松山店はミニコーナーを設置し、「(松山市出身の)天童荒太さんが受賞したときのように、今回も盛り上げたい」と海田良二店長(53)。
 松山市教育委員会中央図書館事務所によると、「破門」の貸し出し予約件数は18日夕方までで34件に上り、シリーズ本の予約も増えているという。