県選挙管理委員会は12日、愛媛県伊方町三机の瀬戸中学校で選挙啓発講座を開いた。全校生徒約40人が衆院選などで実際に使われる投票箱や記載台を使って新しい生徒会役員の選挙を行い、1票を投じる責任を一足早く感じていた。
 啓発講座は近い将来有権者になる中学生に選挙への関心を持ってもらおうと、毎年各地で実施。瀬戸中ではちょうど来年度の生徒会選挙が行われる時期だったことから、町選管が用具を提供して、投票を行った。
 若年者を中心とした投票率の低迷状況や「一票一票は小さいかもしれないけど、集まれば日本を動かす力になる」といった投票の意味などについて県選管職員から説明を受けた生徒は少し緊張気味で投票。「気持ちのよいあいさつができる学校にします」「行事をもっと盛り上げます」などと訴えた候補者の演説も参考にして投票用紙に向き合っていた。