四国電力は4日、2015年度冬季(15年12月~16年3月)の電力需給実績を発表した。供給力に占める需要の割合を示す使用率はほぼ80%台で推移。節電や火力発電所の定期検査の繰り延べなどにより安定供給を確保できたとしている。
 伊方原発(愛媛県伊方町)が全3基停止した状態で迎えた4回目の冬。平日のうち、使用率が「やや厳しい需給状況」の90%以上だったのは5日間。記録的な寒波に見舞われた1月13、25、26日がそれぞれ90%で、予測よりも気温が上がらなかった3月1日が90%、4日が最大の91%だった。
 最大需要は1月19日の481万1000キロワット(使用率89%)。この10年間で12年度の477万3000キロワット、06年度の480万9000キロワットに次いで少なかった。